レビューを続けるためには、レビューを続けるしかない!
「レビューを続けるためには、レビューを続けるしかない!」
トートロジカルな結論ですが、結局そういうことなんじゃないかと考えています。
少し前に沖縄で開催された佐々木正悟さんのセミナーで、「レビューが続かない」という悩みが話題に挙がりました。それも一人だけではなく複数人の悩みです。僕もまさにその状態に陥っていて、いったいぜんたい何故なんだろうと考えたところ、1つの仮説を思いつきました。
それは「レビューが先か、ログが先か問題」です。
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レビューとログの定義
論点を整理するために、『タスク管理の用語集』からログとレビューの定義を引用します。
レビューとは
〈レビュー〉は、振り返りや見返しといった意味で、タスク管理システムのメンテナンスとして実行されます。週次レビューと呼ばれる一週間単位の振り返りが一般的ですが、月次レビューや日次レビューもあります。さらに、瞬時レビューと呼ばれるタスク実行直後に行われるレビューもあります。
ログとは
〈記録〉(ログ)はタスク管理における重要な情報です。基本的には自分に関するデータであり、そのデータはタスク管理をうまく進めていくためには欠かせません。それは、戦略を考えるためには、自軍の兵力を知っておくことが絶対に必要というのと同じです。
鶏が先か、卵が先か
ところで、「鶏が先か、卵が先か」という命題をご存知でしょうか。
「鶏が先か、卵が先か」(にわとりがさきか、たまごがさきか)という因果性のジレンマは、平たく言えば「ニワトリとタマゴのどちらが先にできたのか」という問題である。昔の哲学者にとってこの疑問は、生命とこの世界全体がどのように始まったのかという疑問に行き着くものだった。 -Wikipediaから引用
レビューが先か、ログが先か問題
僕が考えた「レビューが先か、ログが先か問題」というのは、「鶏が先か、卵が先か」という命題と同様に、
- 「レビューしないからログをとる意義がなく、ログが残らない」
- 「ログがないからレビューできない」
というスパイラル現象が起こり、その結果レビューが続かない状態になっているのではないかという仮説のことです。
どう解決するべきか
解決策としては「レビューすること」か「ログを残すこと」のどちらかを先に習慣化しないといけないのですが、僕はレビューすることを先に習慣化の方が上手くいくと考えます。
なぜならば、ログは日常生活を送るだけでも必ず残っていくものだからです。例えばそれは、写真であったりメモであったり。特に意識していなくても、日々の痕跡は残っていくものです。
一方、レビューの方はどうでしょうか。「レビューしよう」と心掛けてないと実行できない気がします。ですので、まずは(数は少ないとしても)ログをレビューする習慣を作ることが先決でしょう。
もちろん、レビューに値するようなログを意識的に残すことも重要です。その動機付けのために、レビューは必ず実行しなければなりません。残したログは必ずレビューされる、という信頼関係を自分の中に築く必要があります。
読み手がない手紙を書く人はいません。逆に熱心な読者がいるのならば、手紙を書くモチベーションは必然的に高まることでしょう。
たすくまで習慣化する
では、どうやったらレビューを習慣化することができるでしょうか。「よし、毎日レビューするぞ」と誓ったところで、破綻することは目に見えています。
となると、ここはやはりタスク管理ツールの力を借りるのが一番でしょう。
僕が使っているアプリ「たすくま」であれば、レビューを実行したことがログとして残りますので、レビューの実行&ログの生成となり一石二鳥です。
あとがき
- 前日に実行したタスクリストを眺めていると、覚えていないことが結構あるのにビックリ。レビューの重要性を噛み締めています。