『タスク管理の用語集』は、誰が読むのに適した本なのか?
久々に紹介したくなるような本を読んだので、紹介したい気分にしたがって紹介したいと思います。
その筋の人には、随分と興味をそそられるタイトルですね。
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— たくま (@kishi_taku) 2017年6月28日
読んでみて、この本はタスク管理の初心者向けというよりも、タスク管理に慣れ親しんでいる中級者〜上級者向けなのかなーと感じました。
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中級者〜上級者向けと思うわけ
試験勉強で例えてみましょう。試験勉強することの目標は、なんの試験であれ合格することだと思います。
合格するための勉強法として有効と言われているのは「問題集をひたすら解く」こと。教科書を読み込んでから問題に向かうのではなく、問題を解いて見てわからないところがあったら教科書を読むというスタイルです。
タスク管理本は問題集
で、いわゆるタスク管理本は、この例えで言うと問題集にあたると思うのです。例えばこんな本。
仮にタスク管理を実践する目的が抜けや漏れをなくすことであるならば、「抜け漏れをなくす」と言うゴールに最短で辿り着けるようなのが、いわゆるタスク管理本(=問題集)。
『タスク管理の用語集』は教科書
一方で『タスク管理の用語集』は教科書と言っていいでしょう。「用語集」と銘打ってはいるものの、この本は辞書のように引きながら使用ものではありません。その証拠に、最初から順に読んでいったほうが理解しやすい構成になっています。目次から興味を持った項目に飛んでも悪くはありませんが、最初から読み込んだ方が分かりやすいし面白いのです。
結果を得る(試験に合格する)ために最短なのは問題集を解いていくことですが、本質を理解したいのならばやはり教科書を読み込む必要があります。
こういった理由から、『タスク管理の用語集』はタスク管理の本質を理解したいと考えるような、中級者〜上級者むけであると感じた次第であります。
あとがき
とはいえ、タスク管理に興味を持った初心者が基本的な用語を把握するためにはもってこいの本です。何しろ類書が存在しないのですから。
「タスク」と「スケジュール」はどう違うの?という、ありがちな疑問にも答えを与えてくれます。
タスクは、好みのタイミングで開始できますが、スケジュールはそうはいきません(そうはいかないものをスケジュールと呼びます)
-『タスク管理の用語集』から引用
ということで、まあ要するに誰が読んでもタメになる一冊です。ぜひ読んでみてください。キンドルアンリミ会員は無料で読むことができます。