新社会人になるあなたが必ず読むべき、コスパの良い仕事術の本8冊
2017/04/06
ここのところ暖かい日が増えてきました。待ちに待った春の到来です。
4月から新社会人になる人たちは、新しい生活の予感にワクワクしていることでしょう。そして活動的なエネルギーに満ちていることと思います。
そんなあなたに提案です。このエネルギーが溢れているうちに、仕事術の本を読んで基礎スキルを身につけておきませんか?
基礎スキルはどんな仕事をするにしても有効な技術ですので、必ず習得するべきものです。また日々のアウトプットをより良くすることにつながるので、なるべく早いうちに学んでおくとさらに効果的です。
ドラゴンクエストで例えると、基礎スキルの習得はバイキルト(攻撃力を上げる呪文)やスクルト(防御力を上げる呪文)のようなもの。
これらの呪文は、必ず戦闘の一番最初に使いますよね。基礎スキルもこれと同じで、早い段階で習得することによりその後の展開が断然有利になってきます。
そんなわけで、元書店員で仕事術の本を好んで読む僕が、自分が若いうちに読んでおきたかった本を8冊選びました。
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人間関係の悩みがなくなる本
仕事を辞めたくなる一番の原因は人間関係だそうです。
たしかに学生時代に比べ、社会人になると人間関係のストレスが増えます。
話の分からない上司、仕事を押し付けてくる同僚、言うことを聞かない部下、横暴な取引先。想定されるケースはいくらでもあります。気の合わない人たちと付き合うのはストレスフルなものです。
逆に人間関係の悩みを解決できれば、以下のように状況が好転するでしょう。
- ストレスが無くなる
- 仕事が楽しくなる
- 対人関係が良くなり仕事の効率が上がる
人間関係の悩みを解消するために、僕がおすすめする1冊がこちら。
自分の小さな「箱」から脱出する方法
われわれは普段から「自己正当化」し、「自己欺瞞」に陥りがちです。つい「自分は悪くない、相手が悪い」と考えてしまいます。
この本では、そのような状態を「箱に入る」と表現します。そして「箱に入る」ことの悪影響を指摘します。
例えばミスをして上司から叱責された時。
(頑張ってやったのに)
(あんな言い方しなくてもいいじゃないか)
(毎日残業続きで疲れてるんだから、ミスしてもしょうがないだろ)
なんて思ってしまいがちです。これが箱に入っている状態です。いったん箱に入ってしまうと、次のような負のスパイラルに陥ってしまいます。
- 箱に入る(自己正当化する)
- 相手を責めるようになる
- 相手も箱に入る(相手も自己正当化する)
- お互いを責め合うようになる
- 本来の目的を見失ってしまう
でも大丈夫。この本を読めば「箱の外に出る」方法を学ぶことができます。箱の外に出る方法をマスターできれば、人間関係のイライラが激減することでしょう。
堅苦しい内容ではなくストーリー仕立てで読みやすい本なので、あっという間に読み終えることができる良書です。
この本の根底に流れる「他人を変えるのではなく、自分の考えを変える」という思想は、いま流行りのアドラー心理学を彷彿とさせますね。アドラー好きにもおすすめの一冊です。
ちなみにアドラー本を読んだことがないけれど興味がある人は、ベストセラーとなったこの2冊が入門書として最適です。
ノウハウが身につく本
仕事をこなす上で有用なノウハウは数多くありますが、学生時代に習うことはほとんどありません。たいていの場合は仕事の経験を積むことによって身につけていくことになります。
有用なノウハウを学ぶことで、こんなメリットを得ることができるでしょう。
- 仕事がスピードアップする
- ミスが少なくなる
- 周囲から評価されるようになる
ただ、周りに仕事ができる先輩や上司がいればノウハウを叩き込んでくれるかもしれませんが、そうでない場合は自分でなんとかしなければなりません。そんな時に役に立つ本を2冊紹介します。
あなたの1日は27時間になる。
あなたの1日は27時間になる。――「自分だけの3時間」を作る人生・仕事の超整理法
税理士事務所の所長である著者が実践する、仕事術の本です。
目新しいテクニックは載っていませんでしたので、仕事の効率化やスピードアップについての本をよく読む人は少し物足りなく感じるかもしれません。
ただ、いろんな仕事術本で紹介される基本的なテクニックが網羅されているので、新社会人が最初に読むには向いています。
仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?
著者は外資系企業で数百人の部下を抱えるマネージャー。多忙な状況を切り抜けるために、様々なテクニックを極めた合理化の鬼です。
この本を読めば、仕事が早くなるメール処理の方法やエクセルの使い方、資料作成方法を学ぶことができます。合理化の鬼が使うテクニックをまねして、さっさと仕事を終わらせましょう。
タスク管理をマスターできる本
タスク管理は仕事でもプライベートでも役に立つスキルです。一石二鳥の技術なので、必ず身につけましょう。
タスク管理を極めることで、以下の効果が期待できます。
- やり忘れが無くなる
- エネルギーを上手に使える
- 目の前のことに集中できる
- 残業が減る
僕がタスク管理の技術を得たことで一番メリットに感じているのは、残業が減ったこと。処理能力は変わらずとも、仕事をやりくりする方法を洗練させるだけで仕事が早く片付くようになりました。
そんなタスク管理好きの僕が勧める本は、以下の5冊です。
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
GTDとはGetting Things Doneの略称。タスク管理の手法です。どのような手法かというと、以下の手順をグルグルと回します。
- タスクを全部見える化して一箇所に集める
- 処理フローにしたがって分類していく
- タスクが「つぎにやる」「あとでやる」「いつかやる」等に分類される
- 「つぎにやる」に分類したタスクから実行する
- 分類したタスクを定期的に見直す
タスク管理の手法は様々で、どの方法を選ぶかは好みによるところもありますが、GTDは必ず通る道です。タスクを見える化して分類した後に着手するという流れは、タスク管理の基本となりますので、GTDの概念だけでも押さえておきましょう。
マンガでわかる! 幼稚園児でもできた!! タスク管理超入門
ストレスフリーの整理術がとっつきにくい人は、先にこちらのマンガを読んでみましょう。こどものタスク管理を通じてGTDを学ぶことが出来ます。一つ一つのテーマが分かりやすく書かれていますし、そもそもマンガなので大変読みやすい本です。
スピードハックス 仕事術
仕組み×やる気で仕事をスピードアップさせるコツが57個紹介されています。実践的な内容がふんだんに書かれていますので、気に入ったテクニックをすぐに導入することができるでしょう。
スマホ時代のタスク管理「超」入門
スマホ時代のタスク管理「超」入門―「いつかやりたいこと」を「今からやること」に変換する
ITを活用してタスク管理する方法を学べます。タスク管理に便利なアプリやその使い方が紹介されていて、これまでデジタルツールを使ったことがない人は一読の価値アリです。
僕はこの本を読んで、タスクやスケジュールの管理をアナログからデジタルへ完全に切り替えました。
仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版
タスク管理に慣れてくると、タスクリストを使うようになるはずです。でもそのリストが消化しきれず、毎日やることが溢れてしまうという事態をたびたび経験することでしょう。
でもマニャーナの法則に書かれている「クローズリスト」の概念を導入すればもう安心です。
以前書評を書きましたので、詳しくはそちらの記事を読んでみてください。
日々やることに追われている人は必読!『マニャーナの法則・完全版』 | 社交辞令的な本音
あとがき
ということで、今回は新社会人に必要な基礎スキルを学ぶことができる本を紹介しました。
繰り返しになりますが、基礎スキルを学ぶのは早ければ早いほど後になって効いてきます。費用対効果が高い本、いわゆるコスパの良い本を厳選しましたので、紹介した本をとりあえず一冊だけでも手にとってみください。
サクッと基礎スキルを習得して、ストレスフリーの社会人生活を満喫しましょう。